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6月レポート

営業部 草野 裕樹
営業部 草野 裕樹

 今年に入ってから不動産業界のお粗末な話が後を絶たない。サブリースをやっていた業者が法外な建築費用をぼったくるために銀行と結託し700人超の顧客に損害を与えた案件や、アパート経営におけるマンスリー契約を主体とする大手業者が建築基準法に違反する、もしくは抵触する恐れのあるアパートやマンションを建築・販売していた案件など不動産業界に対する信頼の失墜行為が留まるところを知らない。なぜこのような状況が構築されてしまったのだろうか。
 近年の不動産投資ブームに乗って多くの投資商品、商法が開発されてきた。その中にはまだ手探りで開発を進めているもの、短期的な結果は見えているものの中長期的な投資効果が不透明であるママ見切り発車的なものまで存在する。もちろん全てがそういったものではなく、大半はそうではない、順当な投資物件である。ただ中にはそういった後先考えないものや詐欺まがいなものも存在するというのも事実なのである。実際サブリースを手掛け、急成長をしたスマートデイズは都心にもかかわらず年利回り約8%もの高利回りを謳い集客を行っていた。現在の銀行金利はスズメの涙ほどであるためある程度の小金持ちなどは銀行に寝かせておくよりはと飛びついてしまうのであろう。確かに銀行にある程度の金額を預けていても利子は子供のお小遣い程度にしかならず、決して効率の良いものとは言い難い。しかしながらそうはいえど都心で8%という数字は不動産を少しかじったことのある人間であればそう簡単な数字ではないことが直ぐにわかるようなものである。しかし銀行の後押しと営業マンの心地よい営業トークで惑わされて、頭が熱くなっているうちに申し込みの段取りを取られてしまうというのが手法であろう。もちろん都心で8%の家賃を保証し続けるのは出来ないことではないかもしれないが、それなりのものとノウハウが無いと机上の空論で終わってしまうのも明白だ。投資にはリスクはつきものだが、ここまで来ると丸々と太った餌を待ち構えるハイエナのような存在にも見えてくる。
 ではどのような防衛方法があったのであろうか?それはやはり知識を付けることである。先述の通り、情報や知識を持っていれば誘い文句や出してくる情報が正しくないものであろうという推測は付けられる。もちろんそれを承知の上で、懐疑的ながら始めた人もいるだろう。しかしながらほとんどはその情報のかけらすら持ち合わせず、銀行に行ったらお金を貸してくれるからとりあえずやってみたという人がほとんどだろう。ふたを開ければ稼働率、実物を見て恐ろしく不安がったことだろう。その光景は簡単に目に浮かぶ。それくらいの品物を超法外な値段で仕入れさせられていたのだ。銀行においても倫理のかけらすらなかったようだ。ノルマが第一であり、多少の犠牲とリスクはお構いなしといった具合だったようだ。そんな砂のお城はいつ崩れてもおかしくない。情報や知識が骨組みやコンクリートだったとするなら、それらが入っていない砂のお城は崩れるべくして崩れたのである。
 投資においては情報や知識は必須である。それを持たないで始めるのは、素手で空腹のグリズリーに喧嘩を売るようなものである。世の中お金が欲しい人はいっぱいいて、その人たちの餌食になるのは火を見るより明らかである。今回の不祥事は多くの被害者を出しているが、起こるべくして起きたようなものである。もしほんの少しの知識と、一旦立ち止まって考える勇気があったなら、被害は大きくはならなかったかもしれない。情報や知識はそれくらい重要なものなのであると改めて考えさせられる事件になりそうだ。

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