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3月度レポート(4/10)
営業部 三原 健太郎
3月6日でJR札幌駅直結の商業施設JRタワーが開業から10周年を迎えました。
札幌中心部の商業エリアは大きく札幌駅前と古くからの大通地区に分かれますが、JRタワーの開業以降札幌駅周辺の商業施設は好調な業績を維持しているようです。
JRタワーは大丸札幌店、札幌ステラプレイスが核でその周辺の商業施設のアピア、エスタ、パセオ、ホテル日航札幌などを含む延べ27万6千uの複合商業施設となっています。
11年度の売上高も03年当時にくらべ約3割増ということで開業当時の勢いを保っています。
また札幌駅(市営地下鉄さっぽろ駅を含む)の1日平均乗車人数は約20万人で他のどの地区より恵まれた環境にあることも一因です。
JRタワーの業績好調の影響は路線価にも表れ、道内の最高路線価は長らく大通地区の「札幌三越前」(札幌市中央区南1西3)でしたが06年以降は「ステラプレイス前」(中央区北5西3)がとって代わっています。
12年にはステラプレイス前が1uあたり248万円、札幌三越前は1uあたり188万円と格差は広がりつつあります。大通地区は「地盤沈下」が深刻で、地区を代表する百貨店の丸井今井札幌本店と札幌三越の売上高は下落傾向が続き、商店街の狸小路も通行者数は2割程度減少しているという調査もあります。建物も札幌オリンピック前後に建てられ建て替え時期を迎えたものも多く、施設の老朽化も進み魅力を失ってきているという声もあるようです。
私が高校生の頃など、札幌駅周辺はビジネス街で遊びに行くところがなく(百貨店等はありましたが、)学校が終わると友人と「ドオリ行く?」が合言葉で大通に行きぶらぶらしていました。若い人は大通に集まってきていたと思います。個性的な店も多く私と同世代以上の方は大通に愛着のある人は多いのではないでしょうか。
札幌駅エリアの一人勝ちで大通地区は少し寂しくなってきましたが、最近では再開発の芽が出てきて、旧拓銀本店跡地に「大通ビッセ」が開業、札幌市電の路線の延長で新しく狸小路に停留所を造る計画があるなど、大通発展のいい材料もあります。大通地区の建物は地権者の権利関係が複雑なものも多く、建替えも簡単にはいかないものもありますが、進行中の計画も少なくないようです。
個人的には「ドオリ」の再生、打倒「サツエキ」に期待したいと思います。